第1回は作品についての質問に答えていくのがいいかな。 これ、意外と多かったんだよね。気にしてくれて嬉しい!
本編の設定がぐらぐらで分かりづらかったんだろ…… まあ、本編で書ききれなかったことを説明する機会が持てるのは こっちとしても有難いな。
本編? 設定? 夏樹なに言ってるの~?
さて、「みのりびよりに」制作のきっかけか…… 正直なところ俺も聞いた話なんだが……これ、言ってもいいのか?
みのり達の誕生秘話だよね! 聞きたい聞きたい!
そうだな。元々は2016年の頭。 作者の友人、モモサキ氏がボイスドラマをイベントに出すことになり そこでの売り子……お手伝いを頼まれたのが始まりだ。
モモサキさん? あっ! おばーちゃんの声を担当してくれた人だ!
大きいイベントを前に浮足立っていた作者の古城は 「だったら私も何か作るからスペースに置かせてほしい!」と 安易な気持ちで制作の世界に足を踏み入れることになる。
周りにボイスドラマやゲームを作る人が多かったからな。 いろいろ影響されて、なんでもできるような気になっていたらしい。
ゲームどころかシナリオすら書いたことない人をその気にさせるなんて イベントの力ってものすごいんだね……。
このときモモサキ氏が作者をイベントに誘ってくれなかったら みのびよの話も、俺達キャラクターも、生まれてなかったんだ。 そう考えると恐ろしいな。
モモサキさんに大感謝……!
さて、制作にいきついたきっかけはそんな感じなんだが…… 次は本題の「みのりびよりに」が誕生した背景について、だな。
きっかけは 「みのりの声」 だったって聞いたけど……
よく知ってるな……。 なにか作ろうとは決まったものの、全くイメージがない……。 そんなときに出会ったのがネット声優 花護さん の声だった。
みのりといえば! あの声だよね~!
花護さんと作者とは一度別の作品で共演したことがあって、 声は知っていたんだが、他のイメージを聞いたことがなくてな あらためてHPに載ったサンプルを聞いたら、こう、びびっと。
そしたらどんどんイメージが沸いてきたらしい。 田舎を題材に、無邪気な少女が、都会の青年を翻弄していく…… 他のキャラクターは後付けで、最初にみのりだけが決まったんだ。
イラスト担当のえそらごとも大絶賛だったからね。 元々考えてたデザインを、声に合わせていじったりもしたんだよ~!
ちなみに、当の花護さんにご依頼の話をしたのは、 デザインとプロットがほとんどできあがったあとだ。
今思えば本当に体当たりだよな……。
断られることは考えてなかったんだねぇ……。
スケジュールの都合だったら何年でも待つ気だったし、 台詞数の都合だったら数を減らす、報酬も多く支払う、 それでもだめなら企画の頓挫も検討していたらしいぞ。
まあまだ他のスタッフさんにも依頼してなかったからな。 表にも情報を出してなかったし、花護さんの返答次第だった。 別の人にお願いする選択は微塵もなかったらしい。
快く受けてくれた花護さんは神様だね! みのりもこの声、大好きだよ!