苦労……苦労か。 話し始めたらキリがないぞ。たくさんありすぎて……。
初めての企画、初めてのディレクション、初めてのゲーム制作 なにもかもが初めての試みだったもんね~。
まあ、強いて言うなら イベントの前後 だろうな……。 前の回答の続きにはなるんだが、このゲーム、 もともとはイベントでの頒布を目的に作ってたんだ。
何か出す!なんて大口叩いちゃったからには後戻りできないよね。 イベントまでの期間、四ヵ月しかなかったのに。
当たり前だが、そんな短い期間で完成するはずもなく…… イベント当日は完成しているぎりぎりのところまでをつめた 「体験版」 を配布したんだ。
たくさんのフォロワーさんが宣伝してくれたこともあって なんと!用意してた分は全部配布できたんだよ! すごーい!
まあそんな感じで……。 最初の難関であるイベント自体は何とか乗り切ったものの 制作陣はすぐに 次なる壁 へとぶつかることになる……。
そうそう。 体験版を遊んでくれた方から 不具合の報告 がすごい来たんだよ~。
みのびよはRPGツクールというソフトを使って作ってるんだが、 そもそもRPGを作るためのソフトでADVを作るという発想自体が 落とし穴だったんだ……。
ロールプレイングな要素、ひとつもないのになんでそんな発想……。
作者が無知すぎたんだよ。 ゲーム制作といえばツクール!っていう偏ったイメージがあって 自分の作るもののジャンルを深く考えずに導入したんだからな。
おかげで体験版はノベルゲームとしてかなり遊びにくいものだった。 かろうじてセーブやロードができる程度で、基本は全てキー操作。 そうそう、あのときは「手帳機能」すら実装されていなかったな……。
そんな状態のゲームを遊んでくれて、意見をくれたユーザーさんには 今でもすっごく感謝してるよ! ありがとう!!!
体験版以降のシナリオを書き、声優さんからの音声をチェックしながら もっと遊びやすくならないものかと悩む日々だった。
そんなときに協力してくれたのが、われらが救世主! さとちーさん だったんだよね!
さとちーさんはもともとツクールのADV向けスクリプト素材を配布 していた方で、今回のことを思い切って相談してみたところ、 システム面でやりたかったことをほとんどすべて実装してくれたんだ。
みのびよのためだけに、RPGのシステムの根幹を 改造 して、 本来はできないようなことをどんどん実装してくれたんだよ~! もうほんとに、魔法使いみたいだった……!
マウスでのクリック対応、手帳機能、ギャラリーモード バックログを見れるようにしたり、オプションの機能も すべてさとちーさんによって実装された機能だな……。
もしこの出会いがなかったら、作品が世に出ていたかすら危ういんだ。 制作陣にとっては神にも等しい存在。足を向けて寝られないぞ。
親切な方がいっぱい助けてくれて、みのびよはリリースできたんだね! みんなほんとにありがとう!